E1.琵琶湖に息づく水の文化と比良八講

E1.琵琶湖に息づく水の文化と比良八講

日本最大にして最古の湖・琵琶湖を抱く滋賀県。周囲を山地に囲まれ、6分の1を琵琶湖が占める県土は、湖南・湖東・湖北・湖西に区分されています。3月26日、琵琶湖西岸の景勝地・近江舞子で、春の訪れを告げる比良八講(ひらはっこう)が行われました。比良八講は天台系の行者が行う伝統行事で、比良山系から取水された法水(のりみず)を山伏姿の修験者や延暦寺の僧侶らが湖面に注ぎ、 物故者(ぶっこしゃ)の供養や湖上安全を祈願します。
普段は穏やかな琵琶湖も、この時期は湖と比良山の温度差によって突風が吹き荒れることから、地元では「比良八講荒れじまい」とも呼ばれる法要。その昔、恋に落ちた修行僧と娘が「対岸の比良まで百日間通い続けられたら夫婦になろう」と約束を交わし、娘は毎晩たらい舟で湖上を通いました。しかし満願成就の夜、突然吹いた比良おろしによって舟は娘もろとも湖中に。この百日目が3月26日で、比良八講にはこの娘の供養の意も込められている、という伝承が地元で語り継がれています。

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