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アニメ「けいおん!」にありそうな曲を作詞作曲しました。
【※この曲が生まれるまでの存在しないあらすじ↓】
#『貯金!』
部活で使用する新しい機材を購入するため、アルバイトをしてお金を稼ぐ唯たち軽音部一同。
「前にもこんなことしたっけ」などと思い出に浸りながらも順調に資金を稼いていき、部室に置いたぶたの貯金箱は1ヶ月でいっぱいに。
これで念願の機材を購入!……と思いきや、唯は浮かない表情を浮かべている。
「どーしたんだよ唯?」と律が尋ねると、唯が理由を説明する。
「なんていうかね、このお金がちょっと寂しそうっていうか…」
「確かに、ずっと部室に置いてたから愛着湧いちゃったかもですね」とあずにゃん。
「…うん、きっとこのお金も色んな人の元を渡り歩いてきたんだろうけど、その度に別れを経験してきたのかなって……だったらせめて私たちとの思い出は楽しいものであってほしいなぁ~なんて…変かな、えへへ…」
「唯…」「唯ちゃん…」「唯先輩…」
部室の窓から差し込む夕焼けが、ぶたの貯金箱を切なく照らしている。貯金箱の背の穴から覗く鈍くくすんだ小銭がこちらを見つめているようだ。
すると澪が何か閃いたようにつぶやいた。
「コインの出会いと…別れ…うん。良いテーマかもしれないな…」
「「「え?」」」
「新曲だよ。次のライブまでに1曲作ろうって話だったけど、このテーマなら良い曲が書けると思……う……」
「み~~~お~~ちゃ~~~ん!!!」
澪の提案を聴き、先程とはうってかわって笑顔になった唯が、澪に抱き着こうと物凄い勢いで駆け寄る。
「澪ちゃん!ナイスアイデアだよ~!」
「話は最後まで聞け!」(ゴツン)
…
「…できた!タイトルは『ばっちいコイン』!」
「ばっちい…っていうのがちょっと可哀想ですけどね」
「違うよあずにゃん!コインのばっちさは、渡り歩いてきた出会いの数なんだよ!男の勲章なんだよぉ!」
「相変わらず唯のセンスは独特だなー」
「じゃあ早速、この子たちに聴かせてあげましょ!」
楽器をセッティングし、机の上にある貯金箱に向かって演奏を開始する部員たち。
放課後ティータイムの新曲「ばっちいコイン」を最初に耳にする客は、何を隠そうこのコインたちなのだ。
~♪
「失礼しま~す…お姉ちゃん今日の夕飯なんだけど……ってええっ!?」
貯金箱に向かって演奏している部員を見て、何がどうなっているのかわからない憂なのであった…。
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作詞作曲:ARuFa
編曲:LTM
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